考えぬく2007/09/10 23:29:25

あたりまえで無意識で考えもしないこと、
考えてもしかたがないようなこと、
現代でまだ解明されていないようなこと、
推論はあっても確かめようがないこと、
などなど、
そんな「考えるのが無駄」になりそうなことを
「考えぬいてみたくなる」ことがある。

学術的とか科学的とか知識に基づいてでなく、
単純に、自分の頭の中だけで考えぬく。

小学校3、4年生のときに、
科学雑誌「Newton」を読んで、
「宇宙の始まり」を考えぬき、
時空のゆらぎの前は「無」にいきついて苦悩。
また、学研「ムー」を読んで、
「死後の世界」を考えぬき、
「無限ループ」に陥って苦悩。
そして、自律神経失調症になってしまった。

考えぬくときに、どうにもならない考えにいきつく、
その「ヤバイ感覚」がたまらなくいいのだ。

まぁ大人になって、無意識に制御する力が働いているのか、
さすがに自律神経失調症になるまで考えぬくことはないが、
相変わらず世の中の不思議なことには興味津々。

少し前に、仕事の忙しさに悩んでいて、
時間の使い方を工夫できないかと思い、
本を探していたところ、
「時間はどこでうまれるのか」
という本を見つけた。
久々に「考えぬきたくなる」本だった。

到底、自分の知識ではすべて理解できるような内容ではない。
でも、
「現実の世界」で通用していることが「ミクロの世界」では通用せず、
「色」や「温度」も「現実の世界」の話で、「ミクロの世界」には存在しない。
といったくだりから、
「時間」というものも「ミクロの世界」には存在しない。
それどころか、「ミクロの世界」には「反粒子」という、
過去にさかのぼる粒子すらあるというなんとも面白い話とか、
夢中になって読むことができた。

しかし普段「時間」は「流れている」なり「経過している」なり、
無意識にそう感じているので、「ミクロの世界」の話は、
どうにも理解に苦しむ。

現実の世界に置き換えて考えようとするのに無理があるとわかりつつも、
どう考えたらいいものかも考えてしまう。
いやはやこんなの考えるのは、本当楽しい。

で、考えぬいた先に何かあるかって、
考えぬいたという自己満足的なものしかないんだけどね。

「仕事の忙しさで悩む」なんていうのが、
あまりにもくだらなく思えてしまって、どっかすっとんでしまったよ。

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